組太刀稽古で意識のやり取り

2017年3月3日

この日は、わりと参加人数が少なかったです。

審査も終わったので、少しこだわった稽古ができます。

審査前の稽古では、やはり審査を意識してしまいますが、それだと、どうしても審査で問われやすい技が多くなります。

ただ、審査で問われる頻度が少なくても、術理を理解するために必要な技も多数存在する事から、審査から一番遠い時間帯である、審査直後のしばらくの稽古は、どうしてもマニアックなものになります。

組太刀でのやり取り

20160427_200107現在、組太刀の稽古をする際「次は右側から打ち込むんだな、その次は左側からだな・・・」そのような事を考えながら稽古いただいていると思います。

滋賀支部では、まだ有段者の数が少ないため、このような稽古になるのも仕方が無いのですが、できるだけ早く、もう少し武道としての判断を加えた稽古をしていただければ、稽古がぐっと良くなると思います。

例えば、右側から打つというのは、どのくらい右側からが適切なのか?という判断です。

相手の受け方、方向、半身の角度、などを考慮すれば、右側に出なければならない距離が決まってくると思います。

隙の多い人の場合、最悪その場で切り返しても打ち込めてしまう事があります。逆に、隙の無い人の場合は、打ち込める場所まで大きく右に出る必要があるでしょう。

もちろん、相手の隙に乗じて良い打ち込みができれば、受け太刀は苦しくなります。苦しくなれば、何が悪かったのか考えるようになりますし、色々な工夫をする事ができます。

その工夫が悪ければ、打ち太刀はさらに厳しく打ち込んできます。受け太刀はもっと考えるでしょう。

逆に、受け太刀が良い受けをすれば、打ち太刀は有利に打ち込むための工夫をします。

そうやって、相互に工夫しながら、より質の高い組太刀を研究していけるようになれば、より良い技術が身に着く稽古となるでしょう。

場合によっては、素振りそのものの質を高める必要があったり、動きを研究したりする必要もあるでしょう。そういう、自分の成長のために必要な内容や、自分自身の特性といったものとも向き合う事もできます。

単に型の手順を正しく守ろうという考え方は、相手を無視した自分の動きの稽古になります。これを突き詰めても、お互いが自分の動きをしっかり守るという結論に到達し、単に演武の稽古になってしまいます。

技の稽古に、ちょっとした武道的な工夫、興味、考えなどを織り交ぜる事で、その性質が変化すると思います。ぜひ早い段階で、そういう武道的なやり取りをしていただければと思います。