審査後の稽古

この日の稽古の内容は、審査後の反省会でした。特に基本的な事を重視してじっくりと稽古しました。

もちろん、この日だけで身に着く内容では無いのですが、どういう点を意識しながら稽古すると良いのかを知って頂ければと思います。

目次

体の転換

樋口先生のご指導どおり、①爪先を合わせて入り②転換後に爪先が横並びになる事、をしっかり守ってください。

理屈で考えると、この2つは両立が難しい内容です。あえて難しい事を稽古する事でレベルの向上を目指します。

①を重視すると②ができなくなっていきます。つまり、相手とぶつかって横に出る事ができず、相手の前面で転換してしまいます。側面・背面を危険に晒します。

②を重視すると①ができなくなります。つまり、相手と線を合わせてむすぶ事ができず、はじめから横に出て転換してしまします。相手とぶつかりませんが、転換中に肩に向かって押されると転換そのものが破綻します。

①は相手と自分をむすびつけて、自分の流れを相手に影響させるために必要で、②は死角に入り込み自分の安全を確保するために必要です。どちらが欠けても術が成り立たない計算になります。

1教

P10308281教の手の使い方は、①自分の内側の手は、相手の肘部分を、自分の肘を縮める事無くしっかり伸ばして掴むという事が一つ

受ける手刀側の腕は、相手の手首部分に触れて、脈部が見えるまで切り抑えてすすみ、脈部が取れるタイミングでしっかりと掴むという事が二つ。

この2点をしっかり稽古しましょう。

①は自分の肘を曲げてしまうと身体の力を使う事ができず、腕だけの筋肉で技をかける必要が生じます。当然、重くて崩せなくなります。

②は手刀を使わないと相手の手を導く事ができません。いきなり掴んでしまわずに、まずは手刀で相手の腕を導いて、掴むタイミングを見極めつつ、最終的にはしっかりと掴む事が基本です。

①で相手の肘を掴んでおかないと、②の手刀で相手の腕を導こうと思っても、逃げられてしまいます。

また、②においても、できるだけ早く相手を掴んでおかないと逃げられてしまいます。ただし、②においては掴み方を誤ると、かえって1教に持ち込むことができません。

つまり、②の掴み方を実戦的に考えるのであれば、相手の腕を1教に有利な形にまで導けなかった場合、2~4教への移行を考えるという事になると思います。

上記のような内容を元に、自分なりに研究しながら稽古頂ければと思います。

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