回転投げについて

まずは、稽古の内容をまとめます。

杖術
素振り19・20、31の杖
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、座り技正面打ち2教表・裏、正面打ち入り身投げ、同転換投げ、回転投げ
目次

回転投げについて

当会の審査の中で、あまり問われない技に『回転投げ』があります。

あまり問われませんが、審査の内容が「投げ技3本」など、自由度の高いお題を頂く場合、投げ技の選択肢の一つとして利用することができ、知っていると便利な技です。

従って、1級以上の審査を受ける方に知っておいて欲しいと思い稽古しました。

聞いた話ですが、昔、合気道を実戦で試した人がいて、回転投げは、実戦で唯一使えない技だとその人が語っていたそうです。

確かに、そのまま実戦で利用するには難しい面もあるかもしれませんが、工夫をすれば、色々な応用はできそうな気がします。

回転投げの稽古の着目点

そんな、非実戦的?な回転投げでも、稽古をきちんと(相手を中に放り投げる稽古)すれば、崩しの原理がわかります。これは大変重要な事だと思います。

投げ技というものは、本来、いつも決まった形で行うものではありません。相手の攻撃の強弱や、角度、体勢、間合い等によって、投げる側の動きが変化するのが通常です。

投げる側は、動きを柔軟に変化させて、相手の崩れ方がいつも同じになるように運びます。相手を投げ飛ばしやすい体勢にさせるわけです。

こういう技術には、色々な状態の相手を、いつも投げ飛ばしやすい体勢に持っていくための「空間思考」というものが存在していると思います。(要するに、答えがいつも同じになるように式を組み替えるような思考パターンです。)

安全に空中に放り投げるものや、顔面から地面に落とすもの等、投げの目的によって、色々と空間思考が代わります

もちろん、稽古の際には怪我を防止する為、安全に空中に放り投げる事のできる崩しのための空間思考に調整して稽古しているのです。意識的にそれができれば、他の空間思考も可能になると思います。

具体的に表現すれば、安全に空中に放り投げる回転投げを稽古している時は、どう動けば相手が崩れて伸びきるのか、それをどうすれば相手が裏返って浮くのか、まずはその原理と、必要な相手の体勢を掴んでください。

それから、自分の動きが相手の姿勢に与える影響を学びます。どのように動いたら、相手を必要な姿勢にする事ができるかを感覚で覚えていきます。

あとは、色々な動きの中で、崩しをコントロールする稽古をすれば良いと思います。

いきなり完成形の投げを求めず、段階的にしっかり稽古していきましょう。そうしないと、いざという時応用が効きません。

起きている現象の原因がわかっていなければ、再現性に大きく影響してしまいます。焦らずじっくり稽古してください。

説明が難しかったので、当会で稽古をしていない人には意味不明な説明になっているかもしれません。(^_^;) すみません。

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