「入り身」を考えてみる

例によって、まずは稽古の内容をまとめます。

剣術
素振り1~6、合わせ法1・2、1刀法、入り身
体術
手解き、両手取り1教表、正面打ち入り身投げ、天地投げ
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「入り身」について考えてみる

武器技を稽古していると、体術の際の入り身と、武器技の際の入り身に違いを感じます。

どちらかと言えば、武器技の入り身の方が入り身らしいと感じるのです。でも、ほとんど感覚の問題なんです。実際のところ、完全な入り身というものがどういう状態なのかハッキリしません。

コトバンクで”入り身”を検索してみると、「合気道で、相手の攻撃に対し、体をかわして踏み込み、相手の側面に入り込むこと。また、攻撃に有利な地点に入り込むこと」となっておりました。

端的な説明だと思いますが、なんとなく体術的な入り身がこのイメージだと思います。

例えば、相手の右手顔面パンチが来たところを、相手の右側面に躱しつつ、左足で踏込み、左手で相手右わき腹を打ったとします。

上記の定義で言えば、体を躱して踏込み、攻撃に有利な地点に入るわけですから、体術的に考えれば、入り身の定義にマッチする事になります。

しかし、剣術的に上記の動きを考えれば、胴を突くという単純な動きとなり、「入り身」と呼んでいいものか不明となります。

「入り身一足」という言葉もあるくらいなので、広く考えれば何でも入り身になってしまうのでしょうが、もっといろいろな事を考えても良いと思うのです。

身を入れないと同方向性を生めない

ここからは仮説ですが、相手に対して身を入れていく(入り身)という行動は、同方向性を生むためにも重要なのでは無いかと思います。

irimi相手の攻撃は、相手の体から手や足が伸びて自分のことろへ到達します。もし、その方向を合わせようと考えるのであれば、自分の体はどこにあって、手や足はどちらを向いていれば良いのか、という点がおのずと決まってくると思います。

手足では無く、身が入ってはじめて同方向性を生むことが可能なわけで、それも入り身の一つの要素なのではないかと思います。

(写真:youtubeのワンシーン 開祖の入り身投げ)

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